―昨夜・詰所―
良い。放っておけ。
[一時的に詰所に保護した男>>89の叫びには頭痛を堪える仕草。
疑っている一人ではあったが、突然の話に困惑している団員達の目の前でいきなり殺すわけにもいかない]
ワシも審問の場を離れて久しい。
かといって知らされたものを放置するわけにもいかんのじゃ。
[表立って働くのではなく様子を見るのが役割だった。
けれど動くとなれば自分が先に立たなければいけない。
説明を続けていると轟音が響き足元が大きく揺れた]
「橋が!」
[確認するために飛び出した団員の叫び声に全員が動く。
崩れたのは村の入口。吊り橋も一緒に壊されてしまった]