─ 大広間 ─
[視線逸らす直前、視界を掠めた仕種>>111に、ほんの少しだけ眉が動くが、微細な仕種はさらりと流れた金糸の髪に飲まれて消える]
……気に入る気に入らないは、カンケーないんじゃないの?
[男から逸らした視線を、吐き捨てるジラント>>105に巡らせて、軽く肩を竦めて。
それから、潤む双眸を皆へと向けるオリガ>>110へと青を向けた]
……空耳。
って、言いたいところだけど、ねぇ。
[口にしたのは、遠回しの否定。
青には今は、凍るほどの冷たさはないが。
この状況を冷静に判じようとしている、と伺わせるだけの静けさは残っていた]