─公園─
[たどり着いた公園にも、破壊の爪痕は残されて。
崩れかけた噴水から流れる水音が、他の場所から聞こえる音に紛れて微かに響いていた。
ここで水音で曲を奏でていたのは、つい先ほどの事だったように思えるのに。
その時の面影は、今は、どこにも見えなかった]
……取りあえず、火の手が収まるまでは、動き回らない方がいいですかね。
[容易く収まるとは思えないのだが、そんな呟きを漏らし。
辛うじて破壊を免れたベンチを見つけて、そこでエリカを休ませる。
自分がそこで休めと言われようと、そこは譲るつもりはなく。
ジョエルが休息場所を探しに行くなら、先にも言った言葉を繰り返して、送り出し]
……やれ、やれ。
[自身は噴水の傍に佇み、一つ、息を吐いた]