― ライヒアルト&エーリッヒが戻った後・広間 ―
[ライヒアルトとエーリッヒによる、村へ続く道を塞ぐ白い壁の報せを受けたのは、広間で紅茶を飲んでいる頃になるだろうか]
自衛団もすぐには来れない、ということですか。
[閉ざされた場がつくられた事を知ると同時に、屋外に放置されている遺体の事を考えて]
…………では、ギュンターさんをあのまま放置しておくわけにもいきませんね。
[この場に居る中であの手の遺体に免疫があり、それなりに腕力がありそうなのは、クレメンスとユーディットと、自分くらいだろうか?
彼らの協力が得られるようならば、ギュンターの遺体を別の場所へ運び、雪による仮の埋葬を行なう事を提案する。
クレメンスが上着をかけたとはいえ、あのままにしておけば、ベアトリーチェや他の女性の目にも付くだろうと思えば、人目につかない場所へ移動しておきたかった]
現場を荒らしたとかなんとか言われたとしても、ボクが責任を取りますから。
[自衛団がこの場に駆けつけた際に、自分が生きていなかった場合は責任は取れないが。
その場合でも、『貴族の我侭』があったとなれば、彼らが必要以上に責められる事はないだろう**]