…………ここで、これが来るって、どーゆー。[抜き出したカードの名は、『堕落』。向きは天地逆さま]『……誤魔化したらあかん、てことやねぇ』[手元を覗き込んだ黒猫妖精がぽつり、と呟く。それを横目で軽く睨んでから、改めて、目の前の男へと向き直り]まあ、その、なんつーか。……『ここ』とは違う、別世界がある、っつったら、にーさん信じる?[他に言いようがなくて、最初に投げたのはこんな問いかけ。*]