…、…[身体が離れて。改めて眼をあわせれば困ったような笑い>>101対する常緑の眼は泣きそうに揺れる。警告にも離れがたく、ただ見上げて在り。離れ、撫ぜられて、俯いた。]ハインリヒ――…私 あなたに いきていて ほしいわ [ハインリヒの側に白いいばらの花がある。それは願い。いきていて。そばにいて。しなないで。――それなのに、蝕まれていく冷たい石が、奪わんとする]