[己の気が、葉の刃が、最初は徐々にそして悉く。地を猛るように暴れる龍に飲み込まれ。押されていくのが肌で感じられる]
ちっ!
[気を練り対抗しようとするも。刻一刻と食い破られるのは感じられていく]
…ま、しゃあねえか
[勝ってそれで解決することはないというのはわかっていた。迷いがないといえば嘘であって、これが迷いがないものとの差か。それとも単なる実力差か。
蒼龍は霧散し、ただ戟で致命傷だけは避けようと構え、耐え切れるはずもなく弾き飛ばされる。
己が身は宙を舞ったかと思えば、次には地面に強く身体を打ち付けられる。
幸貴の訓練(?)の最たるものである受身も碌にとれない辺り明らかなる敗北とどこか己の冷静な思考が思いながら]
いっつ…ついでに地面暑い…
[力ない声でありながら普段通りぼやいた]