[耳に届いたナターリエの声と、彼女が生み出した影の花弁に、微かに笑む。
実習で他者と組む事はあれど、『後ろを任せる』という感覚は薄かったが。
けれど、今はそれを──はっきり何、と認識できぬものの、感じていて]
……は。やる気、ってか? ま、そうじゃねぇとな。
[ブリギッテの様子に薄い笑みを浮かべつつ、手にした三枚のカードを上空、高い位置へと投げ上げる]
我に近しく、最も遠き月闇の静寂、魔導の象徴の名の元に、混沌への回帰をもたらさん……。
[解き放たれるのは、強大な闇の波動。
常ならば、事前の集中も含めて制するのも難しい構文は、漆黒の三日月を思わせる刃を複数生み出す]
我に仇成すもの全てに、暗き刃の洗礼を……闇月裂牙!
[声の後、刃は絡み合うよに乱舞しつつ、飛ぶ。
大半はブリギッテへと飛ぶものの、カルメンに対しても多少、波動による余波が及ぶやも]