……流石のメーフィエも怒るだろうな。[悲しい。その感情は確かに在るようで、薄い紗を隔てた様に、何処か他人事の様だった。守れと言われた訳ではない。けれど、死なせてしまった。悲しく無い訳が無いのに、何処か麻痺してしまっている。]姉さん、僕、人を殺してしまったかも知れない。[もう動かないひとに、罪の告白を落とした。昔は大人びた彼女に、些細な相談事を持ちかけたりもしていた。生きて聞いていたら、彼女は如何しただろうか。しょうがないわね、なんて言って笑ってくれただろうか。]