……あ。[大丈夫? と問うような声に、短い声を上げて。ふる、と身を震わせて顔を上げた黒猫を抱え上げる]……よか、った。[零れ落ちる声音に籠もるのは安堵。この温もりを失わずに済んだ事への。多くの命が喪われて、たくさんの痛みが残ったけれど、今は。小さな縁がそこにある事を素直に喜びたかった]