―― 階段 ――
[自分のやったことは良くないことだと、肯定された]
………うん。
[小さな声で、素直に頷く。
何かが、どろりと溶ける]
[私は。私は、悪くないわけが、ない]
[ふらふらする身体を支えるように、手すりを掴む。
ぎゅっと拳が白くなる]
[また、階段を上り始めた]
[どのくらい時間がたったんだろう。
誰が死ぬとか、誰が生きるとか、どっちが勝つとか。
もう本当に興味がなかった。自分が生きている時、オンラインで遊んでいた時も自分が死んだらその先は興味がなかった。墓下転生してから戻っていない村がどれほどあることか]