……さて。うるさい監視が騒いでるんで、俺は俺の現実に戻りますか。史さんは、どーすんの?[携帯をポケットに入れ、ジャケットの内ポケットから財布を出しつつ、問う。返事がどうでも、払いは別、と突き放すのは予定調和なのだが。どうにもならないようなら、多分、貸しにしてしまうのは妙な甘さ故のこと]んじゃ、俺はこれにて。ご縁がありましたなら、また?[払いを済ませたなら、冗談めかした口調で言って、店を出て。ふらり、足を向けるのは、広場方面]