うっ……
[背中から地面に打ち付けられ、苦悶の声を漏らす。
致命的な傷こそなかったものの、体の前面には幾つもの裂傷が走り、痛みですぐには動けそうになかった]
[ユーリ>>105の言葉には理解が追いつかず、定まらぬ視線を向けるのみ。
ただ、排除、と言い切る声が、さらりとした口調でありながらはっきりと耳に残った]
や……られる、のか……?
[体は紅く染まっているのに、頭の中に浮かんだのは何故か青色だった。
自分の対である、相棒の色]
くそ……あんな攻撃……
ヴィノールが居れば――
二人なら、止めてみせるのに……!
[傷を押さえながら、どうにか体を起こす。
今までとは別の力が、体の奥から沸き上がったようだった*]