[普段と変わらぬ笑みが強張るのを感じ
年下の看板娘に向けた視線は柔らかさを帯びる。]
さんきゅ。
嬉しいこといってくれるね。
[へらっと笑うのみで『本屋』に対してしたような小言を
サリィに対してはしない。
バツの悪そうな先の表情から、自覚はあると知れているから。
言わずとも分かっている事を態々言う無粋をするのもガラではなく]
勿論。
サリィの為にとっといたんだから
これはキミの為の道具だよ。
……ん。いつまでも綺麗に咲いていてほしいからね。
[おまけに関してはそう付け加えサリィに包みを差し出した。]