―宿屋・自室→―
[幼馴染の心配をよそに自分は寝ていて、そのためにギュンターの銀の剣の話など、情報とか聞き逃したりもしていた。
その話を聞いていればもう少し違ったことも考えていたのかもしれない。
目を覚ましたのは朝早くのことで、何かあわてたような足音が聞こえる]
アーベル…か……?
[手早く髪を漉いてから、その足跡の後を追うように二階へと上がり、ブリジットの部屋へと入ってくアーベルの姿]
逢引って時間でもねぇやな……
[ぽつりとつぶやいて不審そうに、そちらのほうを見て、部屋の前へ。
ちょうどアーベルが亡骸をシーツで覆う姿が見えて。
それから床に広がり、今はシーツをそめつつある紅、それが指すことは…]
アーベル……?
[震える声でその背に名前を*呼びかけた*]