―昨夜:宿屋・カルメンの部屋―[どれくらいそうしていたか、アーベルにかけられた声にはっとそちらの顔を一度じっとみてから、言われたことを理解するのには少し時間がかかったかもしれない]あ、ああ、わかった。ゲルルン、ミハエル、行くぞ。[ぎゅっと二人の手か服のすそを握り、それは自分の感情を押し込めるためだったかもしれない。二人が動かないようなら引きずるような形でその場を離れて一階へ向かおうとした**]