― 村入口 ―[フォルカーの同意にこくともう一度頷き微笑む彼と視線を合わせるのだけど。差し出された手と彼を交互に見遣り少女は彼の手に自分の手を重ねた]……ん。帰ろ。[同い年の少年と手を繋ぐのは気恥ずかしいのかそわりそわりと少しだけ落ち着かない気配。それでも気遣われた事を嬉しく思いどちらかの家にたどり着くまでは繋いだままある心算で]