― 浜 ―ロミじゃねーし、風にビビったりするかよ![>>112ムキになって言った。物置から出られない恐怖は味わったが、嵐にはビビってないから嘘ではない。理由を聞くと、ぱちぱちして海の向こうの方を見る。海は嵐のせいで濁ったうえ、残骸やゴミが散乱していて汚くみえた。船は見る限りの場所には確かに見当たらない。]あれユリにーも船持ってたんだっけか。あーあー…。[あーあーには、残念そうな声がたっぷり含まれていたが。]しっかり繋いどかないからいけないんだぜ![でも続いた言葉は理不尽だった。]