平和な学園生活を望んでいる割に、――随分と人に対して、物騒な手段を使いますね。[溜息混じりに言葉を返して。――と、凛と響く声と共に、僅かな衝撃。絡めようとした鎖から、すり抜ける。強い風と共に、細かく日差しを反射して何かが煌いた。そのきらめきが金属片だと脳が理解すると同時に、ぴ、と薄く紅の線が頬へ、腕へと走る。――僅かに目を細めた。]