私が此処にこうして在るのは、君のおかげでなんだ。たぶん、君に逢わなかったら、私はもう既に両親の元にあったと思うから。[遊んでとせがむ子と、光の中で遊んでやりたいと思った。そう思うことで、光の中に脚を踏み出すことが出来た。そのうちに、出来ることならば、触れる温もりを護りたいと思うようになった。だから、今、まだこうして生きていれる ―――……綱渡りだとしても。]