─宿屋/翌朝─[一服の後、いつ眠りに落ちたのかはわからぬまま。柔らかな光と、微かに聞こえるざわめきに目を覚ました]……ん……ああ。雨、止んだか……。[小さく呟いて起き出す。宿の一階では、昨夜の雨宿り客が帰る準備をしている頃合か。いずれにせよ、そちらの対応はベッティに任せて、自分は外へ。まずは昨夜の音の事を確かめたかったのだが]