― 回想 ―
風邪じゃなかった?
話聞くのも楽しい。
[薪割りに行く前、ロザの主張>>67には首を傾げて。
確認するようにミリの顔を見て、最終的には具合悪くないなら良しという意見に落ち着き、また頷いた。
必要なら手を貸すというアベ>>69に頷き、ロザの声に見送られて外に出た。
客が増えれば薪の消費量も増えるもの。すぐに使えるよう細く割った薪を増やし、森の中にも少し踏み入って嵐で落ちた枝を集めてくると、小屋の外に立てかけておく。
朝食と朝の暖取りに使った分を割ったばかりの薪で補充すると、後は広間で静かに過ごした。動いている方が性には合うが、時にじっと待ち続けるのも狩りのうちだ。
時々は天気を確かめに外へ出たりもしながら。
その晩は眠りが浅く。一番暗い時間を過ぎた頃になって、ようやく深い眠りに入る。
翌朝、悲鳴が聞こえてくるまで目は覚めてくれなかった]