―東の泉―
何か見たか、邪魔になったか――まあどちらにせよビーチェだったことに意味はあるのでしょう。
[ほう、とため息をついたときに水面が僅かに揺らぐ。
湧き出る水は絶えることなく流れ続けているようだ]
怪我はしてないと思いますよ。
部屋でいなくなったのですし、怪我などしてて血が流れてたらナタルがもっと怒ってるでしょうからねえ。
[大の字になるイヴァンを見下ろして小さく笑い]
私としては反省房で過激なおしおきをされていない事を祈るぐらいですね、ほんとに。
[しみじみと呟きながらゆらりと青銀の髪を揺らして]
さて、何時までもここに居てもなんですし、ちょっと他のところも見てきますね。
[そうイヴァンに別れを告げて、歩き出した**]