― 第二階層・食堂 ─んあ。エリカちゃんが女性だってのを忘れてたわけじゃないよ。[不機嫌な声に首を竦めてみせる]ほら。こんな状況だし。そういうのに気がつく余裕なかったとゆーか。[別の理由は表には出てこないから。必死に弁明しても言い訳にしか聞こえなかった、かもしれない]エリカちゃんは十分可愛いよ。でも悲劇のヒロインは似合わない。[早口で言い足した後、瞼を閉じて暫く沈黙した]