ローザ、ローザ!
[頬に触れ、温かいことに安堵する。
念のため口元に顔を近づけ、呼吸があることを確認した]
お前さんまで逝っちまったら…俺は。
[気を失ったままのローザを抱き上げて、部屋に運ぼうとしてはて、と悩む。
女性の部屋に入っていいものだろうか。
かといって、自分の部屋で寝かせてもいいものだろうか。
やはり男の部屋よりはと隣の部屋に向かい、ベッドの上に横たえた。
それから女性陣―ヘルミーネか、イレーネか―を探し、気がつくまでついてあげてくれと頼む。
自衛団員は知っているだろうかと階下へ向かおうとしたら階段の下に自衛団員の姿。
横たわった人物は見たことのある黒衣を纏っていて、昨日姿を見せなかったその人と知る]
二人も、なのか?
[ライヒアルトはフォルカーによるものとは知らぬまま、沈痛な面持ちで台所へ。
グラスに水を汲んで、何杯も、何杯も*飲み干した*]