─ 前日/黒珊瑚亭 ─
うん、白い火。
お爺ちゃんと、同じ色。
[エーリッヒの声>>109に、ぽつり、と一つ、呟き落とす。
震えが鎮まった後は、どうにかいつも通りに動けそうだったから、女手が必要そうな所はできるだけ手伝いもした。
じっとしているのが、少しだけ怖かったから]
……なんで、こんな事になっちゃったんだろ、ねぇ、クラニア。
[部屋に戻り、眠りに落ちる前。
落ち着きのない白猫をなでながら、ぽつ、と呟く。
猫に問うても答えはない。多分、誰も答えを持っていない疑問をぽつ、と落として。
やがて、ぼんやりとした眠りの淵へと落ち込んだ]