さて、では改めて本題に。今のやり取りからも、お察しいただけるかとは思いますが……見つけました。[ハインリヒに向き直ると、静かに告げる。誰を、と問われたなら、返すのは、旅の商人殿、という言葉。何故そこを確かめたのか、と問われたなら、浮かぶのは苦笑]……やっぱり、俺は甘いみたいで。子供たちを疑いきれなかった、って事にしといてください。……それと。[ここで一度、言葉を切り。それから、逡巡。けれど、これは報せておくべき、と思い直して]