― 中庭 泉の側 ―…ほーんと、顔見ただけでも種々様々な顔ぶれだこと。[ずぶ濡れのまんまで一人喧騒から離れていたので、いまだ菓子にはありつけずじまいの若グリフォン。といっても、空をしばらく走れば服なんかすぐ乾くのに別に急ぐ用があるでもないのでまあ良いかとのんびりしているせいなのだが。…まあ、自分だけ難を逃れてさっさと菓子食いにいった腐れ縁にははくじょーもーんとか言いはしたがそれはそれというやつだ。そんなわけで急がず慌てず、おかしのなる木に集う面々をまったり観察していた。]