―エルザの部屋の前―
[ハインリヒがやってくるのが見えて]
ハインリヒか……。
[その様子に、こちらの声が聞こえていないようだった。
事実、自分の前を通り過ぎて一直線にエルザの元に向かう。
止める暇もなくユリアンの元に向かい、振り払われていた。
その様子に、ユリアンにそれ以上の声がかけられなかった。
その後、ローザの元に向かうハインリヒ。]
ローザちゃんのこと頼む。
俺はユリアンが落ち着くのをここで待つ。
[ハインリヒからの返答はあっただろうか?
そのときはまだ、階下のライヒアルトには*気付いていなかった*]