─隔離空間内─[腕がふるふるしていたのは、十分に気取られる範囲のこと。もっとも、表層上は何でもないように振る舞っているのだが]あー、転移トラップかー。ま、大事無くて良かった、って事で。[礼の言葉に軽く返して]そりゃま、ヒマがあれば鍛えてるからなー……ああ、俺は機鋼学科のユリアン。あー、何てことないよ、このくらい。[相手の名乗りに、一瞬何かが引っかかる。確か、同じ学科の仲間がよく口にしていたような、と。それが何でか、を思い出す前に、差し出された手を反射的に握って]