[史人に続いて、涼の祖母の家だろうと思われる家に向かう。
雨足はまだ強く、これなら外にある屍の血は流れきってしまうだろうかとか、そんな余計な事を考えながら。
ようやくついたブルーベリーのある家。
中に入れば、晴美と涼の祖母と思われる女性の遺体が見つかったろうか。
晴美は史人と孝博に任せ、自身は老女の方へ。
表情は険しい。
うつ伏せだった死体を仰向けにすると、微かに息を呑む。]
…この人も、おなかの辺りが何もない。
[呟き、千切れそうな遺体を無理やり抱え上げ、台所から居間の方へと移し、横たえらせて毛布をかけておいた。]