[…やっとのことで渡り終えた頃にはすっかり疲弊の色を浮かべていたが、扉の前に立つと自然、表情は引き締まった。
ドアベルを鳴らし、扉を開けた使用人に青い鳥の紋で封のされた手紙を渡す。
紋を確認した使用人に中に通され、当然のように目の前に置かれたペンと用紙に、彼女は少し困惑した顔になった]
え、…あの、私はお客様では…
………あ、…そう、ですか。
[疑問の声は使用人のしきたりだから、と言う声にかき消された。いまいち釈然とはしなかったが、館の主に報告に向かう使用人を見送り、ペンを滑らせる]
■名前:ネリー=ワイルズ Nellie=Wilds
■年齢:16歳
■自己紹介:先日亡くなった旦那様の紹介で伺いました。