─元宿屋・玄関→広間─
[夜に礼拝に来るブリジットとはそれなりに顔見知りだが。丁寧な話し方になるのは、あの執事に昔怒られたからだったりする。
執事がいない場所でも警戒心のようなものが残って崩れない。
中に入りコートを脱いで腕に掛けると、広間を見回した]
……らしくない人間を狙って集めてきてるのか。
[エルゼやゲルダは二階に上がった後だったか。
先に意識が向いたのは良く知った青年と少女の方だった。
身上書を渡した自衛団員に向けた視線が冷ややかになった]
部屋は二階にあるみたいですけれど。
少しここで休んでからでも良いですね。
[ゆるく首を振ると、息をついているブリジットに話しかける>>116]