― 浜 ―
……はい、お久しぶりです。
ご無沙汰してすみません。
[思い出して貰えたらしいことに、安堵したような吐息をひとつ]
12年前は、まだ子どもでしたから、ね。
背も小っちゃかったし。
ゼル先生は…お変わりなく。
お元気そうで安心しました……お会いできてよかった。
[大きくなった、と紅玉を細めて呟かれれば、
何処となく気恥ずかし気に、小さく頬を綻ばせるも。
ゼルギウスの手が止まったのに気づいて、瞳を瞠った。]
治療中に、すみませんでした。
[続く処置中はこれ以上邪魔をしないよう、ゼルギウスの方から
話し掛けて貰えれば返事をしつつ、治療を見守った*]