― PC室 ―
[友梨がモニターが代わってたと、マリーがつられていた、と一之瀬に告げる声は聞こえていた。
そのときは反応を返す余裕もなくて。
ハンカチとコップをもって出て行く一之瀬>>109を見送ったあと、友梨>>114の呟きが聞こえて視線をそちらへとむける。
毛布に包まったその姿を見つめ]
――わから、ない……けど、誰か、が……マリーさんを、学長を、殺したんだよね……
[でも――もし、あの時。
彼女が飛び出さなかったら、万が一冗談でも彼女があの問いに肯定を返していたら。
ゲームを進めたのは自分だったかもしれない、と頭の隅で思う。
考えながらの返事は呟きからだいぶ遅れて。
気づけば、友梨の寝息が聞こえた]
やすめるなら、休んだほうがいい、よね……
[小さな声で呟き。
眠っている友梨をおいていけないから、誰かが戻ってくるまで、毛布に包まってじっとしている**]