― 2日目/夕刻・ゲルダの部屋 ―分かった。分かりましたから。[あの子たち>>113というのは、ロミやカヤのことに聞こえて。血に染まった手には触れず、その肩を押して人の集まってきた部屋の外へと押しやった時、うわ言のように漏れた一言を>>114耳にした]見分けられるのか…?[シスターも精神的に参っているのは分かったから、問いかけるのではなく独り言の調子で呟き、推し量るように、促され部屋を出てゆく背中へ細めた視線を投げていた]