[はじめの一発で派手な音を立てて窓ガラスがくだけた。足の裏にじぃんとしびれるような手応え。打ち付けた木の裏に鋼でもあるのか、弾かれたたらを踏む。二発、三発と続けると窓枠がひしゃげたがそれ以降はいたずらに足を痛めるだけだった] く、そ むりか。[上がる息。できぬ歯噛みの代わりか、足下で砕けたガラスがジャリと鳴いた]