― 前日/広間 ―
そういうことになるな。
気が触れてしまった方が、楽だったかもしれない。
……いや。冗談だ。
ということにしておいてくれ。
[顔も向けずに言った言葉は、ローザ>>88にどんな顔をさせたか。
見ることは出来ないまま部屋に戻った。
数日の滞在では間取りを把握できてるわけもなく。部屋の中までアマンダの手>>107を借りることになってしまった]
俺は、俺?
俺は、自分が分からないよ、アマさん。
嬉しいのか悲しいのか。助けるのか殺すのか。
……ありがとう。でも少し一人で休む。
混乱してるのは、分かってるんだ。
[撫でらる感触に、この年になって、と唇が苦笑の形を刻んで。
扉の閉まる音>>108を聞いた]