─ 厨房 ─[肩を叩きながら言われた言葉>>121に、少しだけ、天鵞絨の色が緩んだ]ええ、お願いします。……すみません、手間をかけさせて。[団長を呼びに行く、というアーベルに向けたのは、こんな言葉。彼が厨房を離れるとは、と息を吐いて竈の火を熾し、お茶の準備に取り掛かる。天鵞絨に浮かぶのは、静けさと、翳り。どちらも、他者の目にはあまり晒した事のないものだった]