[黄金の気に応え咆哮する大地の龍。咆哮に応える大地の槍。
境内の礫を跳ね飛ばしながら、蒼い木葉型の刃を打ち落としていく]
こんの、離せっ!
[腕や足に絡みつく植物を乱暴に刃で叩き切り、幾筋か身に絡めたままで槍の間を駆ける。爆発する龍と槍の礫に紛れながら、構えられた戟へ躊躇いなく踏み込んで]
――はっ!
[気合一閃、黄金の気を纏う剣で突きを放つ。それは身に突き刺るのではなく、少年の背を弾き飛ばし大地に叩きつけた]
ったく、手間、掛けさせおってからに、バカ!
[こちらも植物に絞められ青痣出来ーの、木の葉の刃に切られキャミがレースになってやがるーの、満身創痍。紙一重。
それでも剣を肩に置いて見下ろす目は、眼鏡越しにでも迷いはなく]
……頭だけやのうて、体も冷やしときや。
[一言告げて、大丈夫なん?と笑った]