─館内─
あ、やっぱナタルか……あたた。
[服装違ってたけど、真っ直ぐ顔見たおかげであたいは相手を間違う事はなかったのさ。
ちょっと涙目になりながら、ぶつかった所を印のある手で押さえたりなんたりしてたんだけど。]
ん?廊下って走る為にあるもんじゃねぇのか?
[あたいは本気でそう思ってたんで不思議そうに見上げたのさ。
でもって追いついたエーリッヒには、おーと振り返って手を振ってやった。]
んー平気だ。あたいは丈夫だからなっ。
[…そういやエーリッヒにあっち見られてたんだっけ。何か言われない限りはとぼけっかな…。]