─ 音楽室 ─……っ……。[ぼんやりと物思いに耽っていると、また、視界に霞がかかる。ここを離れて、然るべき場所で治療を受けるべきでは、とは言われているものの。何となく、この地を離れるのはいやだったから、それは曖昧に誤魔化してきたけれど]限界……かなぁ。[ぽつり、ともらした呟きは、風の音にかき消される]