─ 大広間 ─
[自分達が戻るのと、ベルナルトやジラント達が離れるのとは行き違いになったろうか。
どこかですれ違うなら、軽く声か視線を交わしただろう。
すれ違わずとも、出ていく前より少なくなった人の数に彼らが出ていった事は知れて]
毛布をお持ちしました、サーシャさんもどうぞ使って下さい。
暖炉があるとはいえ、雨のせいで冷えますから。
[メーフィエと共に、オリガとサーシャに毛布をかける。
今はまだ不必要なら傍らに置くだけにして]
メーフィエさん、有難う御座いました。
毛布でも結構嵩張りますからね、一人だと少し大変だと思っていたんです。
[共に行ってくれた彼女に微笑み礼を言って。
広間に残っている中にキリルがいたなら、ここで名乗りを済ませ「彼女」の名も伺った]