─ ギュンターの私室 ─
[怖いと呟いた自分に向けられた反応は様々だが、皆こちらを案じてくれていると伝わるもので。
>>106大丈夫と言いたげに視線をくれたオトフリートに頷きを返して、弱さを見せたことを謝らなきゃと思いながら一旦目を閉じたのだが。
ライヒアルトから示された蒼花に、容易に予期出来る未来を見たことで後回しになり。
>>89返された覚悟に、続ける言葉は中々出てこなかった]
……お礼、なんて。
ライヒアルトさんは、皆を護ろうと、思っているんでしょう?
[こちらに伸ばされた手が、届くことなく下に下りていくのを見つめながら。
かろうじて、貴方が礼を言われる方じゃないか、そんな想いを吐き出して>>90廊下へと出ていく背を見送った]