─ 第一階層・通路 ─[どーんといつも通りにタックルしてから、父親の心配そうな声には謝った。]ごめんなさぁい。[言いつつも表情は笑顔だったが。父親の程近くに人がいたなら、きょとりとそちらも見ただろう。放送の長い説明は相変わらず分らっていないが。]あ、おれの名前。とーちゃんも言われたね。にーちゃんとねーちゃんたちも?[父親以外のフルネームは知らない、覚えていない為、そちらを振り返って視線は大人の間を彷徨っていた。]