[広間に座っていれば、次第に人が増えてくる。ヴィクトールが紅茶を手に話し始めると、びくっとした。確かに、旅人である自分が疑われる可能性は高い。人狼を処刑出来れば、その判別が出来るかも知れない、と言ったところで、ただ死にたくないだけだとも、思われそうで。何より、フィグネリア自身その確証はどこにもないのだ。ヴィクトールが続けた言葉に、小さく頷いた] じゃあ、今まで普通に村人に混じって知らず暮らしてきた可能性も、あると言うことですか。