─ 部屋H ─[蒼花の宣>>115は届いていて。それは、紡がれる歌>>121と、そこにこもる想いと共に、朱の狂花をざわめかせる]……っ![最後の一節>>125が響く。茨の縛が、ほんの少し、揺らいで──]………………俺、はっ………………。[銀が振り下ろされる。けれど、それが向かうのは、ゼルギウスではなくて。それを手にした者自身の胸に花弁を広げる、艶やかなる朱の大輪へと突き刺さる。──朱から、あかが、こぼれて、おちた]