─ 集会場・広間→最奥の個室 ─
あぁ、頼む。
[同行するというkrutの声>>87に振り向くことなく短く返し、先行するように駆け足で廊下に出た。
なのでマリーも同行を申し出ていた>>93のには、この時はまだ気付くことなく。
飛び出した先の灯りは欠しく、少しでも先を照らせないかとスマホを取り出してみたがそれは叶わなかった。
充電切れの示すディスプレイに眉を寄せ、乱暴な手つきでポケットに戻すとやや暗さが目立つ中を急ぎ走って。]
………んだよ、これ…
[自分達を呼ぶように鳴る音が大きくなるにつれ、嗅覚に届く独特な臭いが強まってきて。
krut>>90と同じく顔を顰めながら、脳内で警告が鳴り響くような錯覚を感じる。
けれど駆ける足はそれに反発するように速まって。]