[手紙を出されたら、あ、と小さく声を上げる]……う。ありがとうございます。[不覚、といわんばかりの、お礼だった。二通の、落としてきてしまった手紙を受け取る]そのうち出せるとは思っています。まぁ、早くここから出られると良いです。[別れの挨拶を言って、部屋を出て行こうとする男を、少年は見送る。その後でため息を吐いて、再び聖書を開くのだった。今日もちゃとベッドで眠る]