[己の個室を出て最初に向かったのは、昨晩命を落とした織子が寝かされた部屋だった。他にしたのと変わらず、祈りを捧げた後で]『一人でも多く助かる』と……君があんな事を言える人間だとは思っていなかった。すまないな。[小さな声で、遅い謝罪を向ける。髪に飾られた銀の花に視線を向けて、それからその部屋を出た]